各コース詳細

レギュラーコース

概要

聴く・話す・読む・書くの四技能の学習を目指しています。四技能がすべて要求されるようなクラス活動と宿題を通じて、学生は日本語力を総合的に高めていきます。また、日本研究センターではCALLによって常用漢字2,136文字の学習、中・上級文法・待遇表現の習得等の自律学習が行える環境を整えており、これと少人数制の授業を併用することにより、高い教育効果を期しています。

カリキュラム・シラバス一覧

1.前期プログラム 午前

文法復習(Grammar Review)
中級学習者にとって難しい文法事項、誤りやすい文法事項を取り上げ、その運用練習を行うとともに、より正確さを高める学習を行います。学生はすでに日本語教育を2年以上受けている段階で入学してきますが、文法知識や運用能力にはどこかに必ず弱点が存在します。その弱点を克服することが最大の目的です。テキストとして、日本研究センター発行のAn Introduction to Advanced Spoken Japanese 、およびJapanese Grammar - a Review Text(未出版) を用います。また、「文法復習ドリル Ver.2.6」、および「ASJ会話 Ver.1.1」といった復習用コンピュータソフトも使用しています。
待遇表現(Formal Expressions for Japanese Interaction)
日本人とのコミュニケーションを円滑に行えるよう、敬語およびそれに随伴する様々な行動を学習します。日本の学生や社会人にとって常識である慣習、礼儀などを理解した上で、場面や人間関係に応じた適切な言語行動が行えるようになることが目的です。主にテキスト『待遇表現』を用いて、ロールプレイ活動を中心にクラスを進めます。また、予習/復習用にコンピュータソフト「待遇表現 Ver.2.1」を使用しています。
接続表現(Conjunctive Expressions in Japanese)
文章の論旨を把握するために不可欠な種々の接続詞とその使い方について集中的に学習します。日本研究センターのオリジナルテキスト(未出版)を使用しています。
上級日本語(Integrated Japanese Advanced Course)
話し言葉、書き言葉両面の文型、談話表現、語彙について、その類義表現も含めて学習します。専門別日本語学習が始められる段階まで日本語力を総合的に高めることが目的です。テキストは、読解本文あるいは会話文、文型・談話表現・語彙の解説、そして練習問題からなるオリジナル教材(Integrated Japanese Advanced Course、出版予定)を用い、精読・文型の口頭練習・練習問題・本文の内容についてのディスカッションなどをクラス活動として行っています。

2.前期プログラム 午後

総合運用(Applied Japanese Skills)I
教職員によるエッセイやインタビュービデオで構成した「経験談」、実際の新聞やニュースを教材とした「新聞・ニュース」の両ユニットを通じて、既習の文法事項などを総合的に運用しつつ、各分野の基礎的な語彙を学習します。
総合運用(Applied Japanese Skills)II
日本で一般に論じられている社会問題(教育制度、環境問題など)に関する資料を読み、ビデオ(報道番組など)を理解し、これらの話題について発表・討論を行います。これらの活動を通じて読解・聴解・会話の能力を総合的に伸ばします。

3.後期プログラム 午前

上級日本語(Integrated Japanese Advanced Course)
上述のものと同様です。
選択(Elective Courses)
学生の専門、興味によってコースを選択し学習します。文学、人類学・現代社会、歴史、法律、政治・経済といった専門分野別コースのほか、ライティング、リーディング、リスニング、スピーキングなど、各技能を集中的に補習し伸ばすコースがあります。専門別クラスの内容や形式はコースによってまちまちですが、基本的には、専門に関する資料を読んだりビデオを見たりして、お互いの意見を交換する、という演習形式です。これにより各分野における必要語彙・表現や適切な発表方法を身につけ、同時に専門的な領域まで踏み込んで理解を進めます。年度によってコースの種類が多少増減することがあります。

4.後期プログラム 午後

総合運用(Applied Japanese Skills) III
「大衆文化」「ビジネス・社会」「現代史」などの選択肢の中から、学生は各自の専門や興味に応じてコースを選びます。各コースではビデオや読解教材を使って学習し、最後に発表・討論を行います。
プロジェクトワーク(Project Work)
学生各自が専門に関連するテーマを決め、文献による調査・研究、アンケート調査、あるいはインタビュー調査などを行います(グループでの研究も可)。日本研究センターで学んだ日本語を実際の場面で活用することで、学習事項の定着をはかるものです。プロジェクトは学生主導で進められますが、講師は週に一時間、学生個人(あるいはグループ)ごとに相談の時間を設け、プロジェクトの進行状況をチェックしながらアドバイスを与えます。

5.通年

SKIP(Special Kanji Intensive Program)
常用漢字習得のためのプログラムです。Kanji in Context を用い、漢字を単独で取り上げるのではなく、熟語、例文とともに学習します。学生は、ワークブックおよびコンピュータソフトで独習し、翌朝小テストを受けるという形で、それぞれのペースで学習を進めていきます。在校中に2,136字の常用漢字を習得することができます。

6.その他

卒業発表会(Final Speech in Japanese)
プログラムの終わりに、10ヶ月の学習の締めくくりとして、各学生は自分の専門分野またはプロジェクトワークの研究について発表を行います。発表は、質疑応答の時間を含めて1人あたり15分(2人の共同発表の場合は30分、3人の場合は45分)、フォーマルな形式で行われます。過去の発表の簡単な内容紹介はこちら
講演会(Lectures)
各分野の著名な人物を招いて、年に数回講演会を行います。
体験学習(Field Trips)
東京/横浜の様々な施設・名所を見学したり、歌舞伎・文楽の鑑賞などを通じて、実際に日本の文化に慣れ親しむ機会を持ちます。
特別コース(Special Courses)
通常の授業時間以外に各分野の専門の講師による特別コースを設けています。現在は、書道、古典文法、ビジネスの各コースを実施しています。

夏期コース

概要

中級からの上級程度の日本語力を持つ大学院生を中心に、大学生や社会人に対して、短期間で「話す」「聴く」の会話運用能力と読解力の向上を主眼とした夏期集中日本語プログラムを実施しています。期間は6月後半から8月の7週間です。午前中の3時間はテキストを使用したクラス授業が月曜日から金曜日まで行われます。また金曜日の午後には、ほぼ毎週、日本文化・社会の学習のため、クラス外活動を実施しています。

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アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター
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