レギュラーコース詳細

レギュラーコース

概要

聴く・話す・読む・書くの四技能の学習を目指しています。四技能がすべて要求されるような対面授業と頻繁な宿題を通じて、学生は日本語力を総合的に高めていきます。また、常用漢字2,136文字の学習や会話・待遇表現の練習などをICTを活用して自律的に行える環境を整えており、これを少人数制の授業と併用することで高い教育効果を期しています。Googleクラスルームをはじめとした各種オンラインサービスを活用し、デジタル教材の導入と学習・教務の効率化も進めています。

カリキュラム・シラバス一覧

第1学期 午前

文法復習(Grammar Review)
中級学習者にとって難しい文法事項、誤りやすい文法事項を取り上げ、その運用練習を行うとともに、より正確さを高める学習を行います。学生はすでに日本語教育を数年以上受けている段階で入学してきますが、文法知識や運用能力にはどこかに必ず弱点が存在します。その弱点を克服することが最大の目的です。テキストは An Introduction to Advanced Spoken JapaneseJapanese Grammar - a Review Text といった日本研究センター独自教材と各種市販教材を組み合わせて使用しています。
待遇表現(Formal Expressions for Japanese Interaction)
日本人とのコミュニケーションを円滑に行えるよう、敬語およびそれに随伴する様々な行動を学習します。日本の学生や社会人にとって常識である慣習、礼儀などを理解した上で、場面や人間関係に応じた適切な言語行動が行えるようになることが目的です。主にテキスト『20の場面で学ぶ敬語コミュニケーション』を用いて、ロールプレイ活動を中心にクラスを進めます。

第1学期 午後

総合運用(Applied Japanese Skills)I
教職員によるエッセイやインタビュービデオで構成した「経験談」、実際の新聞やニュースを教材とした「新聞・ニュース」の両ユニットを通じ、各分野の基礎的な語彙を、既習の文法事項とあわせて会話や作文の中で実際に運用しながら学習します。
寺子屋 (Terakoya)
金曜午後は「寺子屋」の時間と称して「総合運用」の授業は行わず、原則、学生の自習時間とします。学生はこの時間、日本語能力の向上に資することであれば何をしてもよく、活動の場所も自由です。

第2学期 午前

接続表現(Conjunctive Expressions in Japanese)
文章の論旨を把握するために不可欠な種々の接続詞とその使い方について集中的に学習します。日本研究センターのオリジナルテキスト(未出版)を使用しています。
統合日本語(Integrated Japanese Advanced Course)
話し言葉、書き言葉両面の文型、談話表現、語彙について、その類義表現も含めて学習します。専門別日本語学習が始められる段階まで日本語力を総合的に高めることが目的です。テキストは、読解本文あるいは会話文、文型・談話表現・語彙の解説、そして練習問題からなるオリジナル教材 Integrated Japanese Advanced Course(未出版)を用い、精読・文型の口頭練習・練習問題・本文の内容についてのディスカッションなどをクラス活動として行っています。

第2学期 午後

総合運用(Applied Japanese Skills)II
日本で一般に論じられている社会問題(教育制度、環境問題など)に関する資料を読み、報道番組などの動画を視聴し、意見発表・討論を行います。これらの活動を通じて読解・聴解・会話の能力を総合的に伸ばします。
寺子屋 (Terakoya)
第1学期と同様です。

第3・第4学期 午前

統合日本語(Integrated Japanese Advanced Course)
第2学期と同様です。
選択(Elective Courses)
学生の専門、興味によってコースを選択し学習します。文学、文化人類学、歴史学、法律、政治学、日本学、メディア表現といった専門分野別コースのほか、作文、読解、聴解、会話の各技能を集中的に補習し伸ばすコースがあります。専門別コースの内容や形式は科目によってまちまちですが、基本的には、専門に関する資料を読んだり動画を見たりして、お互いの意見を交換する、という演習形式です。これにより各分野における必要語彙・表現や適切な発表方法を身につけ、同時に専門的な領域まで踏み込んで理解を進めます。年度によってコースの種類が多少増減することがあります。

第3学期 午後

総合運用(Applied Japanese Skills) III
「大衆文化」「ビジネス社会」「現代史」などの選択肢の中から、学生は各自の専門や興味に応じてコースを選びます。各コースでは動画や読解教材を使って学習し、最後に発表・討論を行います。
寺子屋 (Terakoya)
第1、第2学期と同様です。

第4学期 午後

「プロジェクトワーク」「グループ学習」などの選択肢からいずれか一つを選びます。

プロジェクトワーク(Project Work)
学生各自が専門に関連するテーマを決め、文献による調査・研究、アンケート調査、あるいはインタビュー調査などを行います(グループでの研究も可)。日本研究センターで学んだ日本語を実際の場面で活用することで、学習事項の定着をはかるものです。プロジェクトは学生主導で進められますが、講師は週に一時間、学生個人(あるいはグループ)ごとに相談の時間を設け、プロジェクトの進行状況をチェックしながらアドバイスを与えます。
グループ学習
特定の日本語課題に対して関心を同じくする者が、数名でグループを構成し学習します。

5.通年

SKIP(Special Kanji Intensive Program)
常用漢字習得のためのプログラムです。『Kanji in Context [改訂新版]』とそのワークブックを使い、漢字を単独で取り上げるのではなく、熟語、例文とともに学習します。学生は書籍およびWebアプリケーション(WebKIC)で独習し、翌朝小テストを受けます。SKIPの学習状況は、各学期に2回「KIC統一試験」を受験してチェックします。在校中に2,136字の常用漢字を習得することができます。

6.その他

卒業発表会(Final Speech in Japanese)
プログラムの終わりに、10ヶ月の学習の締めくくりとして、各学生は自分の関心分野またはプロジェクトワークの研究について発表を行います。発表は、質疑応答の時間を含めて1人あたり15分(2人の共同発表の場合は30分、3人の場合は45分)、フォーマルな形式で行われます。過去の発表の簡単な内容紹介はこちら
講演会(Lectures)
日本研究センター卒業生を含む各分野の著名な人物を招いて、年に数回講演会・ワークショップを行います。
特別コース(Special Courses)
通常の授業時間以外に各分野の専門の講師による特別コースを設けています。現在は、書道、文語文法、ビジネス、就活指導の各コースを実施しています。

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アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター
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